八王子市は先ごろ、シェアサイクルの実証実験を始めると発表した。16日には共に実験を進める民間事業者と協定を締結。「今年4月から2022年3月末までの2年間を予定している。事業の持続性や効果が見込めれば、22年4月から本格稼働していきたい」と市担当者は話している。
シェアサイクルとは、自転車を貸し戻しできる複数の拠点を設置し、利用者がどこの拠点からも自転車を使用できるようにするもので、市は今回、「15分毎70円」(12時間まで最大1000円)の利用料を想定。当初はJR八王子駅周辺に20カ所ほど拠点を設け、トータルで50から100台の自転車を置く計画を立てている。「動向を見ながら、拠点を増やしていく予定。高尾や南大沢方面も検討している」(市担当者)。
利用は、スマートフォンから専用のアプリをダウンロードしたうえで、借りたい場所を指定するなどして自転車を使えるようにする。4月からの実証実験では協定を締結した民間事業社が拠点施設の管理・運営、利用者へのアンケートやデータの収集を行うのだという。「実証実験の結果を見て、事業として成り立つようであれば、22年4月にも本格スタートしたい」と市担当者は話している。
「観光の足」としても
この事業によって市が目指すのが公共交通の補完。通勤通学者の利用を見込み、環境負荷の低減、「観光客の足」としての役割も想定している。
市内の自転車販売店で構成される「東京都自転車商協同組合八王子支部」の幹部は「この事業によって、当組合加盟店の売上が落ちるという考えもあるが、自転車を利用する人が増えればその魅力を知り、より多くの方が自転車を使うようになるのではないか。結果的に各店の売上アップにつながると期待している」と話している。
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