来年、滝山城が築城500年の節目を迎える=外面に関連記事。地域一体となって盛り上げが進むなか、自然豊かな滝山エリアの注目度が増している。
少林寺
その一つが、滝山城と都立滝山自然公園のハイキングコースでつながる少林寺。滝山城を治めていた北条氏照が建立し、住まいにしていたとされる寺院で、氏照は少林寺で茶や横笛などを嗜む生活をおくっていたのだという。「戦いに強い武将である一方、文化的なものに興味をもっていたようです。氏照の妻、比左は浮気を許さない気の強い女性だったようです」と同寺の大石智慧さんは笑う。
そして、少林寺で大石姓を名乗っていると、滝山城を建てたとされる大石定重の子孫?と質問されることが少なくないとも。「私どもは祖先が下柚木の永林寺さんで修行させてもらい、大石姓を頂いたのが始まりです。ただ、大石定重とも深い縁を感じます」と話す。
八王子市郷土資料館(上野町)によると、氏照の時代、滝山地域は現在の多摩地域の中心地的場所だったようだ。小田原を拠地にしていた北条氏にとって、滝山地域は支店という位置づけだったようで、智慧さんによると少林寺は当時、市役所的な役割を務めていたのだという。「今でもその名残を感じることはあります。多くの方が集まっていたようです」
今も拠り所
そんな少林寺は現在も地域の人々の拠り所となっている。
毎年4月の「仏さまの誕生日」にイベントを開き、地域住民をもてなしているほか、日々の「街の困りごと」にも耳を傾けている。
「みんなが幸せになる共生の社会になるように力を尽くしたいと考えているんです。様々な縁を感じる毎日をおくっています」と智慧さん。自身は「良縁を結ぶお母さん」としても評判。知人などの「仲人役」をライフワークとしているのだ。「ほっとけないんですよね。幸せになる方の笑顔をみるの好きなんです」と智慧さんは笑顔をみせ、「この4月には、今年も日本舞踊と大正琴のコラボコンサートを開きます。多くの方にいらっしゃって頂ければと思います」
![]() 「良縁結び」をライフワークにする智慧さん
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