恩方漁業協同組合の代表理事組合長を務める 野村 福松さん 上恩方町在住 72歳
心ひとつで迎えたい
○…昨年10月の台風は組合が漁業権を持つ浅川に大きな被害をもたらした。増水の影響で組合の釣場は「見えなくなった」ほど。「景色が全く変わってしまいました」。決壊した道路、溢れる土砂など翌朝の様子は忘れられない。しばらく川の水の濁りがとれず、やむなく養殖池の稚魚2000匹の放流もした。ずっと営業できずにいたが、ようやく来月再開の運びに。「(組合員一同)心ひとつで迎えたい」
○…3人兄弟の長男。自宅の前を流れる浅川は子どもの頃から遊び場だった。「6歳のとき、初めてヤマメを釣りました。釣りは自然の中に入り色々なことを忘れられるのが魅力ですね」。地元の中高を卒業し公務員となり自治体組織で働いた。インパクトあるその名前は「財を成した」という親戚から。「自分はそんなことないけどね」と笑う。その一方、3世代で暮らすにぎやかな毎日に話が及ぶと笑顔が溢れた。
○…趣味は野菜づくりと孫が打ち込む野球やバレエを観に行くこと。野球はずっと親しんでおり高校時代は投手として活躍。その遺伝子は代々引き継がれ、小6の孫は現在硬式チームで「4番」だそう。「特に高校野球が好き。真剣な眼差しがいいですよね」
○…水温の管理、病気の予防など365日、魚たちから目を離せない。昨年11月、春に備え新しく3万匹を育て始めた。その立派に成長した姿、そしてそれを喜ぶ釣り人たちの様子が何よりのやりがいという。組合に入ったのは地域貢献が目的だった。「ずっと恩方で暮らしています。どんど焼きなどの伝統行事を後世に残していきたい。この川も守っていきたい」と今後について語った。
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