新型コロナウイルスの影響で生活に悩みを抱える人らのために、府中市の公園で「コロナ困りごと相談会」が開催された。4月28、29日に行われ合計54人が相談に訪れた。八王子からも在宅を含め有志が相談員として参加した。
主催は市民団体「府中緊急派遣村」等。担当者が高野律雄府中市市長に直談判し公園の使用許可がおり、開催が実現した。
「住民票はないが給付金がほしい」「仕事が一気になくなり今は野宿」「入社したばかりだが解雇になった」。河川敷で暮らす人、一人親方、若手の労働者からそのような相談があった。またひとり親から「子育て、教育、生活の全てに負担が過大になり、心身ともに疲れ今日、明日が不安」というような声も多数あったそう。
それらに対し弁護士、各地域の市議、NPO団体などが対応した。その場で食料を渡したり、体調が優れない人には診療所を紹介するなど内容に応じた支援を、ワンストップで提供する態勢がとられた。これについて八王子から現地へ訪れた相談員の女性は「すぐに具体的な支援を行うという意味でとても画期的な取り組みだったと思う」とし「日頃からこうした態勢ができれば、相談のハードルも下がり、必要な人に支援が届く可能性が広がる」と感想を述べた。
28日の相談会はその様子とともに連絡先がNHKで放送され、青森や徳島からも相談が寄せられたそう。担当者は「自粛要請の中、集まりを呼びかけることへの反感も恐怖でした」と振り返り、今後について「相談会がその『点』に留まらず、各地の『線』に、そして助け合いの『面』へつながることを願っています」と話した。相談会の第2弾は国立市で行う計画という。
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