ロボット事業も手掛ける美山町の製造業(株)菊池製作所の菊池功社長は5月27日、東町にある同社ショールームで5月27日、訪問診療をする数井クリニック(打越町)の数井学院長と面談をした。ロボットを介護現場で実証実験するための話し合いが持たれた。
「完全」よりもニーズ
課題になったのはショールームにもある自動排泄処理ロボット。「メーカーが何十億と開発にかけてきたが、まだものになっていない。それだけ難しい」(菊池社長)と、普及が進まない状態がある。製品を見ながら数井医師は「自宅での介護よりも、施設で使ってスタッフの負担軽減につなげる方がニーズがあるかもしれない」とアドバイス。菊池社長は「これまでは寝たきりの人を想定して常時装着が前提の開発だった。洗浄・乾燥など完全なものを目指していたが、そこまでは必要ないのかもしれない」と話した。
今後、市内にある高齢者の介護施設で使用し、そこで問題点を洗い出して製品開発に結び付けていくという。現在、施設側に同社が機械を貸与する方向で検討している。
同社はロボット産業について「八王子や周辺エリアをロボットタウンとして、地場産業に成長させたい」としており、コロナ対策としてのロボット活用なども視野に入れた展開を考えている。
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