泉町在住の高校生がAED(自動体外式除細動器)の普及に取り組んでいる。その成果として今年度、八王子市内で初めて消防団のつめ所にAEDが設置されることとなった。
その高校生とは台町・八王子実践高校3年の恩田佑太さん。昨年、自分の身のまわりのことをテーマにしてその課題解決のためのプロジェクトを立ち上げる課題を授業で出されたことが活動を始めるきっかけになったという。
様々なテーマが浮かぶなか、「小学生の頃から救命救急方法などを学ぶ『消防少年団』に入っていたこともあって、そういえば八王子市内にはAEDが十分ではないなと考えたんです」と恩田さん。
当初、複数の大手コンビニエンスストア本部に声をかけ、AEDの設置を相談したものの相手にされず、両親や知り合いの高齢者らに相談していくうちに思いついたのが消防団のつめ所だった。元々親しみのある場所で「ここに設置すれば人命救助につながる」と考えたのだという。
そこで八王子市の担当者に相談したところ、元々、今年度から3カ年計画でAEDの配備を考えていた市の思惑とも一致し、テストケースとして消防団のつめ所へのAED配備が決まった。「コンビニさんの協力を得て配備を進めていく計画を立てているなかお話を聞き、テストとして1台設置することにしました」と市の担当者は話す。
恩田さんは「幼いころからお世話になっている、いつも横断歩道で通学を見守ってくれていた近所のおじいちゃんやおばあちゃんのためになればという気持ちもあった。実現できてうれしい」とプロジェクトの成果に笑顔をみせる。
活動に評価
恩田さんは昨年度、それらの活動をまとめ、恩田さんと同じように高校生が自身のまわりの課題解決のために進めたプロジェクトを出し合う「大会」に参加。全国から9千人を超える応募があるなか高評価を受け関東大会を突破して3月には全国大会へ出場した。
「コロナの影響で全国大会はオンラインで行われたのですが、仲間ができるなど大きな収穫がありました」と振り返る恩田さん。現在は、そこで知り合った全国の仲間と共に医療従事者のほか、コロナに立ち向かう全ての人たちを応援する企画を実施しているのだという。
「全国の高校生などに応援メッセージを手にした写真画像を送ってもらい、ハート型にまとめたものをSNS上で紹介する企画なんです」と恩田さん。そして、AEDの普及を目指す活動が自身に周囲が驚くほどの行動力を身につけさせてくれた、と笑顔で話し、今回の取り組みに協力してくれた全ての人たちに感謝しています、と声高に話している。
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