八王子芸者衆の活動が止まっている。新型コロナウイルス感染症の影響で、5月に予定していた「八王子をどり」などのイベントを始め、「御座敷」の仕事がほぼなくなった。感染の報道が多い「接待業」として自粛をせざるを得ない状況であるそう。置屋ゆき乃恵(中町)のめぐみさんに話を聞いた。
「他人事でない」
「目標がなくなり喪失感がありました。みんなに元気を出して頑張ろう、と。そんな言葉も出ませんでした」。今年4月、3年ぶりとなる自主公演、八王子をどりの開催延期を決めた時のめぐみさんの心境だ。
地元の伝統芸能を継承する芸者衆は現在、20人ほどが在籍。「席を取り持つ」中で踊りや舞を提供する「接待」、いわゆる御座敷を生業としている。それがコロナにより春先から御座敷のほとんどがなくなり、今も変わらぬ状況が続く。感染が報じられる同じ接待業の身として「なかなか白塗りで外を歩けない」とも言う。また7月には京都で同業者の感染もあった。「他人事ではない。自分たちも危険がある」と、めぐみさんらはさらに責任ある行動を自覚している。
活動は停止しているが、6月からは「3密」を避けながらマウスシールド、アクリル板などの対策を施し、踊り、長唄などの稽古を再開した。7月には八王子の日本遺産認定において、構成文化材のひとつに「八王子芸妓」が登録されるなど嬉しいニュースも飛び込んで来た。「今はその日その日を丁寧に過ごし、また呼んでいただける日が訪れることを信じ、芸を磨くなどしております」
8月に動画配信
そんな中、新しい取り組みへの挑戦がある。8月に初の動画配信をする計画だ。八王子をどりの舞台を手がけるスタッフがめぐみさんに話を持ち込み、5月から企画を進めてきた。「声をかけていただける方がいて、本当にありがたい。番組では踊りだけでなく、普段の姿も見れますのでぜひ楽しみにしていてください」。芸者衆を長く見守る男性は「仕事がなくなって本当にかわいそう。早くまた会えるような状況になってほしい。待っている」と話した。
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