八王子市のブランディングなどを行う市都市戦略課は、職員向けに市のブランドブックとする「みちBOOK」を7月20日から配布している。2018年に制定されたブランドメッセージの「担い手」としての意識を醸成することなどが目的だ。
一層発信必要 背景に「採用」も
みちBOOKには他市に先駆けて行った過去の施策や、職員がやりがいを感じた経験のインタビュー、市に関する豆知識などが掲載されている。名称はブランドメッセージ「あなたのみちを、あるけるまち。」にちなんで付けられた。
全54ページ、全面カラーで昨年から企画し、約1年かけて作られた。5000部作成され、市の職員と市内学校長、副校長に配布される予定だ。市民は公式ホームページから読むことができる。
担当した同課中正由紀課長は、「みちBOOKに書かれている、他の職員の経験談を読むことを通じて、職員自身の言葉で、市の魅力を語れるようになってほしい。同僚との会話や、市民の方との話題になる内容も盛り込まれている」と話す。
選ばれるために
ブランドメッセージは八王子の魅力を一言で表すもので、めざすまちの姿を宣言する言葉。シティープロモーションを目的につくられた。
一方、コロナの影響などで今後、「都市部から八王子市のような郊外へ、働く場所や住む場所の選択肢が広がっていくことが予想される」としている。
そこで今回、市ではまちの魅力を一層発信していくことが大切と考えた。その取り組みのひとつが職員への啓発で、みちBOOKはそのためのアイテムとして用意した。
市は08年に市民参加条例を策定し、市民の声を取り入れながらまちづくりを行うことをめざすとしている。その上で職員は窓口担当のみならず、「全員」が市民とかかわるとされる。職員自らが市に関心を持ち、全員が魅力を発信する担い手になることが重要と考えられている。
みちBOOKは8月4日にウェブで行う市の職員説明会でも利用される。一部を抜粋して紹介し、八王子市と他市との違いをアピールする。検討する人は近隣の都市と比べることもあるようで、市はプロモーション活動に活用する。
今回の配布について市職員の30代男性は「市外出身の職員にとっては気が付きにくい魅力や文化もある。そういった人に対して視点を共有することができるのではないか」と話した。
サイトも刷新
なお発信強化の取り組みとして7月20日、公式シティプロモーションサイトも新しくなった。地域活動に携わる市民や市内出身タレントへのインタビューなどが掲載されている。
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