星槎(せいさ)国際高等学校八王子学習センター(元八王子)で8月28日、地元住民に向け、学校が所有するキッチンカーでのランチ販売が行われた。
残暑の中、キッチンカーを生徒自身が運用する授業の実践として、地元野菜を使ったカレーや、自家製ドリンクを販売した。同授業は昨年から開講されているが、学外者に向けた販売は初めての試み。カレーには大和田町で江戸東京野菜を生産する福島秀史さんが作った野菜が使用され、デザート「スコーンアイス」には八王子産のブルーベリーが使われた。
食材に土地の個性
企画から調理まで関わったのは、約25人のゼミ生らと、学内にある食堂の料理長山下裕之さん。山下さんは、授業を通して食の事情について知ってほしいと話す。
山下さんによると、一般的に流通している野菜は大量生産できるよう、育ち方も均一だが、江戸東京野菜のような「固定種」や「在来種」の野菜は育ち方からその味まで土地ならではの個性を持っているという。
授業では事前にキッチンカーの出店現場を視察して、運営者に使い方を聞くなどした。また、福島さんの農場を見学し、生産者の思いを聞く機会も設けられた。
当日参加した女性は、「友人と出かけるきっかけになった」と喜んだ。初出店の反省点を活かし、今後は学外にも出店する予定。
八王子版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|