学生が設計提案
日本工学院八王子専門学校(片倉町)の学生が、みなみ野に分譲中の住宅について設計を提案した。9月30日、生徒115人が授業の中でそれぞれの案を発表した。
単位空間理解めざす
「LDKからシンボルツリーが見えるよう、設計に丸みを持たせた」「大きな窓を設置しながらもプライベートを保てるよう工夫をした」。若者らしい柔軟なアイデアが飛び出した。
この授業は、住宅地「八王子みなみ野シティ結びのまち」(全114区画)のクラブハウス周囲の1街区(5住戸)の住宅設計を提案するもの。あくまで提案で実際の施工はしない。対象は建築学科(4年制)、建築設計学科(2年制)の1年生。単位空間、単位寸法の理解を目的とする。
8月から始まり、グループディスカッション、模型の作成、図面制作などを進めてきた。設計には面積、構造などの敷地条件が設定されており、その他に「シンボルツリーとは積極的に関係性を持つ」「クラブハウスとも関与する」など街区の特徴に沿った付帯条件も加えられた。
あり方変わった
学校側は「コロナ禍で家のあり方が変わり、学生もそのことについて考えていると思う」と話す。発表では「家族の時間を大切にする」「あたたかみのある家にしたい」などの設計背景を語る学生も少なくなかった。担当教員は「今回はシンボルツリーや周囲との関わり、調和が一つのテーマでした。そのような関係性を考えることは街とのつながりへ発展していく。その点を学んでもらえたら」と述べた。
今回の授業で発表された作品は学生、教員の投票で優秀作品が決まる。それらは今後、住宅地のクラブハウスで公開される予定。
住宅地は今年3月、同校、八王子市、一般財団法人住宅生産振興財団、(株)ミサワホーム総合研究所と公民学4者により「街びらき」が行われた。8月には持続可能なまちづくりを推進するための協定が結ばれている。
![]() みなみ野の住宅地「結びのまち」
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