戸吹町にあるグラウンドを拠点に活動する社会人野球「セガサミー野球部」(東京都)は先月代表権を獲得した第91回都市対抗野球大会にむけ調整を続けている。本大会は11月22日(日)に開幕しチームは同日、トヨタ自動車(豊田市)と戦う。今回は本大会で鍵を握る「抑え」の陶久(すえひさ)亮太投手(29)に意気込みなどを聞いた。
ほっとした
―本大会出場を決める瞬間、マウンドにいた(10月7日、鷺宮製作所に2―0で勝利)
「去年、チームは本大会出場を逃したので今年はどうしても、という思いがあった」
―出場が決まって
「ほっとした。出られなかったら会社に申し訳ない。この時のために1年間やってきた」
―予選を振り返って
「3試合投げて初戦は5失点を喫してしまった。今回は(感染症拡大防止のため)無観客試合だったが、逆に硬さが出てしまった。気持ちをうまく切り替えることができて、その後はゼロで抑えられた」
コントロールで勝負
―入団の経緯は
「大学4年の時、声をかけていただき、練習に参加し認めていただいた。もちろんプロへ行きたかったが、社会人でも良かった。正直嬉しかった」
―社会人の野球はどう感じたか
「1つ、2つレベルが高い感じがした。北海道を出るのが初めてで東京(八王子)も雪が降るのだと驚いた。でも暖かさが違う」
―自身のセールスポイントは
「コントロール。四球は少ないと思う」
―そのコントロールはどのように身につけたか
「とにかくストライクゾーンに投げる練習をする。『いいボールを投げよう』というよりストライクゾーンを意識する」
―抑えはいつから
「今年から本格的に。就任された西田真二監督がコントロールへの意識が高いので、自分が担当するようになったのでは」
―チームの特徴は
「1点でも失点を少なくし勝つ野球。若手が中心で勢いや元気はある。監督の明るさも特徴」
―監督の印象は
「とてもコミュニケーションを大事にしている。話しやすい環境を作っているのでやりやすい。戦術においては7、8、9回をいかにゼロで抑えるかをよく考えている」
ドリカムの故郷
―野球を始めたきっかけは
「兄の影響で。小5のときからピッチャーに。当時は上原浩治さんに憧れていた。高校に入ってから伸びたと思う」
―趣味は
「ドラマ(日曜劇場)をよく観る。温泉も好きで、竜泉寺の湯(片倉町)がお気に入り」
―好物は
「野菜焼き。実家が農家だからでしょうか」
―故郷(北海道池田町)はどんな所
「ドリカムの吉田美和さんの出身地。ワインで有名。大自然があり静かな所です」
―八王子で好きなスポットは
「球場、寮の近くにある御食事処さいとう(戸吹町)へはよく行く」
存在意義示す
―改めて「都市対抗」とは
「全社会人がめざす大きな舞台。応援も違う。会社においてチームの存在意義を示せる機会と考えている」
―これまでの本大会での思い出は
「入団6年目で初めてマウンドに立つことができた。これまで中継ぎで4回くらい登板した。思い出は2015年、NTT東日本との戦いでサヨナラ勝ちしたこと。チームが一つになった」
―本大会へ向けての意気込みを
「任された場面は何としても抑える」
―今後について
「セガサミーで1年でも長く野球を続けたい。子どもたちへ指導をする機会もあるので、いずれ『このチームでやりたい』という子が出てくると嬉しい」
32チームで争う
都市対抗野球大会は11月22日から12月3日(木)まで東京ドームで行われる。
全国から予選を勝ち抜いた32チームが集まり、社会人野球の頂点をめざす。感染症対策として入場者数は1万人以内とするそう。セガサミーの初戦は22日午後6時からで対戦相手はトヨタ自動車。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
八王子版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|