ラジオリスナー研究家として、「ハガキ職人」についての本を出版した 林 冴香(さえか)さん 丹木町在住 26歳
耳傾け 想像力楽しんで
○…「おばあちゃんが聴いているもの」。ラジオについてのイメージはそれまで同世代の若者が抱くものと同様だった。きっかけは好きなお笑い芸人の番組を知ったこと。「声を出して笑ってしまいました」。音声だけで想像力をかき立てるメディアの力に驚いた。その後、ラジオ番組に投稿を繰り返す常連「ハガキ職人」の存在を知る。大学院の研究テーマを探していたときであり、まだあまり世間で取り上げられていない彼らの活動をそれにと考えた。およそ1年がかりで取材、編集し1冊の本にした。
○…八王子生まれの八王子育ち。幼い頃は「静かな娘」だったそうだがリレー戦に選ばれるなど活発な一面も。母親と同じ道を歩み、中学から文化学園へ。大学院まで学び現在は地元リフォーム会社に勤務する。学生時代の経験を活かしデザインの業務にも携わる。一方、私立大学でメディアについての授業で教授のサポートもしている。
○…好物は麦ご飯。家の方針で台所には電子ジャーがなく、毎日土鍋で炊くそう。「食感がいい」。好きな時間は自分の部屋で5匹の猫と戯れるとき。会社は家族経営のため、家でも同じ顔触れだがコロナ禍もあり家時間、4人でのひとときを大切にしている。
○…ラジオはもっぱら移動中、スマホを利用しイヤフォンで聴く。以前は深夜番組をかしこまって聴いていたことも。今はユーチューブで配信される動画付きの放送にもよく耳を傾けている。改めてその魅力については「古いか新しいかではない。想像力を楽しめるもの」とする。自身は芸人がきっかけだった。「それがアイドルだったり趣味だったり、好きなものが入り口になる。そういう人がもっと増えるといいですね」。本にはラジオ愛を込めた。
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