「“もしも”に備える新しいお金の使い方」を出版した 清水 香さん 八日町在住 52歳
自分の価値観を主役に
○…「お金は自分が好きに生きるためのツール。付き合い方を伝えたい」と、本に込めた思いを話す。ポイントはお金の常識の更新。家の購入や投資など、利点、欠点を提示し、自分の価値観で選ぶよう導く。「時代は変化しているのに、お金は一昔前の常識で考えている人が多い。自分が本当に必要なものは何か。考えるきっかけに」
○…独立系ファイナンシャルプランナーとして活動して20年。「危機管理」の観点で行う生活設計のアドバイスでメディア出演多数の活躍ぶり。きっかけは東日本大震災で地震保険に関する仕事の依頼が急増したこと。「いち早く正しい情報を」と、精力的にこなすうちに、国から声がかかり、地震保険制度検討会の委員も務めるように。災害で暮らしが立ち行かなくなる事例をあまた見てきた。「命を守った後も暮らしは続く。公助は充実すべき。でもできる備えをすることも大切」
○…三姉妹の真ん中っ子。「自由でいたいが強め」と笑う。保険代理店に10年間勤務した後に独立。同じ頃、長男を出産した。「想像の2倍大変で10倍楽しかった」と、今年成人を迎えた息子の子育てを振り返る。教育方針は「親を相対化せよ」。見識を広げるため幼い頃からボルネオ、イタリアなど海外へ連れて行った。「髪が黒いのは当たり前ではないし、色んな世界があることを伝えたかった」という。
○…コロナ禍で大好きな旅行は行けず、講演活動も中止。移動制限は辛いとポツリ。一方、リモートによる出演依頼も増え、「どこでも仕事ができるようになった」とニューノーマルを実感。活動できるようになったときの準備期間と捉えている。「この状況は後世に残るもの。暮らしと経済がどうなるのか注視していきたい」と語った。
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