理想ではなく、実際にその地域で生活する視点で選ぶ「本当に住みやすい街大賞2021シニアランキング」(ARUHI調べ)で南大沢が第2位に選ばれた。多摩ニュータウンの一角として開発され間もなく40年。「南大沢」の魅力を探る。
「本当に住みやすい街大賞」は住環境や発展性などを基に、住宅や不動産の専門家らで選定する。南大沢は「完全歩車分離方式」による街の安全性や、駅近くの商業施設の充実、自然の豊さなどが評価された。
南大沢が選ばれている理由を、UR賃貸ショップ南大沢のショップリーダー天野さとみさんに聞いた。
「子どもが独立し、一戸建ての維持管理の負担の大きさから駅近に住み替える高齢者世帯、近年の災害の多さから、地盤がしっかりしている地域として南大沢を選ぶ方など、じわじわと人気は上がっています」と話す。
多摩ニュータウンは強固な地盤の上に計画的な開発が進められたため、都の「地震に関する地域危険度測定調査」では、南大沢地域の危険度評価は最も低い「1」。ハザードマップを確認して移り住む人も南大沢の特徴ともいえそうだ。
天野さんによると、さらに契約件数が顕著に増えたのは昨年秋ごろから。コロナ禍により在宅勤務の人が増え、職場近くに住む必要がなくなったことから住み替えを検討する人が増えたという。「職場に行かなくていいということから、都心から離れても、同じ家賃なら広いところを選ぶ方が増えたのでしょう」と分析する。
1980年代、多摩ニュータウンの西部地区に南大沢が開発され、間もなく40年。「緑や公園が多い。医療、福祉の施設も充実。街として成熟してきているというのが一番の魅力ですね」と話す。
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