八王子市の文化拠点となる八王子市民会館(子安町)の命名権を情報・通信業の株式会社ジェイコム東京(本社/練馬区・足立好久代表)が取得した。新しい愛称は「J:COMホール八王子」で、4月1日から2026年まで5年間使用される。同館はこれまで「オリンパスホール八王子」の愛称で親しまれてきた。
八王子市民会館は2011年に開館。多摩地域最大級の座席数(最大収容人数2021人)で、コンサートや演劇などを開催し、文化拠点として利用されている。今回、命名権に応募したのは4社で命名権料は年額1200万円。
15日に行われた調印式で石森孝志市長は「非常にありがたいこと。連携を深めて双方が発展していければ」と期待をこめた。足立社長は「文化拠点となる大事な施設のスポンサーになれたことは、本当に名誉なこと」と喜びを語った。
創業時の恩返し
(株)ジェイコム東京は都内17局でケーブルテレビや通信事業サービスなどを提供する。市内では、1986年に「八王子テレメディア(株)」としてスタート。コミュニティチャンネルを通じ、地域情報や災害時の情報発信を担ってきた。
同社が命名権を取得するのは今回初めて。これに対し足立社長は「創業当時、経営的に厳しい状況を八王子市や市民の皆様、経済界の皆様からご支援をいただいた。事業を発展できたことへの恩返しをしたいという気持ちがあった」と応募の経緯について語った。
告知に強み
同社八王子・日野局の海老澤孝一局長も「地域に対する恩返し、それのみ」と話す。また、「市民会館は、7割がた市民のための事業が行われている。それをバックアップできるのは非常に嬉しい」と喜んだ。
同社のコミュニティチャンネルを視聴できる市内の世帯数は全体の約7割。同社は今後、市内外のコミュニティチャンネルを活用したイベント告知や、ホールでの主催事業などを行っていく。
八王子市民会館は開館以来、「オリンパスホール八王子」の愛称で親しまれてきた。命名権取得の契約をしていたオリンパス株式会社との協定が3月末で終了。それに伴い、市は、昨年10月から新たなスポンサーを募集していた。
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