衆議院議員の任期満了となる10月まで、およそあと8カ月となる。新型コロナの収束が見えないなか、4月や7月の東京五輪前、その後などが解散の時期として取りざたされている。八王子市を含む、南多摩エリア(多摩・町田など)小選挙区の情勢を見る=2月15日起稿。
多摩市など、21区
南多摩地域のなかで票取りの行方が見えない選挙区の1つが、多摩市や八王子の一部地域のほか、立川、日野など7市にまたがる21区。
前回2017年の衆院選で9万2356票を獲得した長島昭久氏が当選時の希望の党から19年に自由民主党入りし、18区(武蔵野・府中・小金井)に鞍替えを表明していることから、前回、次点で比例当選した自民党の小田原潔氏や、立憲民主党などの票取り合戦が見られることになる。
町田ほか、23区
一方、町田市のほか、多摩の一部も含まれる23区では、前回当選を果たした自民党の小倉將信氏と、比例復活した伊藤俊輔氏(立憲)が再びあいまみえることになりそうだ。共に出馬の意向を示しており、両者に加え、日本共産党から擁立された早川寛氏が名を連ねる。
一部除く八王子、24区
構図が変わらないのは、24区(一部を除く八王子市)も同様か。現在、文部科学大臣を務める自民党の萩生田光一氏に野党が挑む構図に変わりはなさそうだ。ただ、今回も野党の苦戦は必至。前回次点だった立憲は現時点で候補者を擁立できておらず、野党共闘を望む声が聞かれるほどだ。
風吹く可能性
衆院選の時期によって、票の行方に影響を及ぼしそうなのが、衆院選との同日選挙もささやかれる7月4日の東京都議選だ。
前回17年は、小池百合子都知事率いる都民ファーストの会東京都議団が「都議会のブラックボックスを刷新する」(小池都知事)を旗印に最大会派だった都議会自民党を破り大勝。風が政局を左右することを示したが、衆院選が7月以前に行われるようであれば、その結果が都議選に影響を及ぼす可能性は高い。自民の都議は「衆院選が都議選前に行われるようであれば、我々にとってプラスに働くと思う」と話し、一方で都ファの都議は「国政では地域政党の我々の名前が呼ばれることがなく、不利に働く。状況次第では、国政に動くことも視野にある」と語っている。
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