由木中央自治会は3月14日(日)、初めて屋外での作品展を開催する。コロナ禍で外出自粛が続く中、その間などに会員が制作した手作り品を持ち合わせ発表の場とする。一方、同自治会は昨年春から屋外で会議を行っている。佐々木太郎会長にこのような「青空」対応について聞いた。
14日 会員駐車場
「普段顔見知りであいさつはするが、その人がどのような趣味かまではわからない。自分が版画をやっていることなんて周りの人は知らないと思う。そういう人は他にもいるはず」と佐々木さんは推測する。14 日に開催する「誰でも何でも青空一日作品展」には絵画、彫金、写真、冊子、レシピ、あるいは幼児のお絵かき、粘土工作…と、当日は様々な「自分の楽しみ」が集まる予定。会員間の交流が深まることに期待する。
「青空」ということで、会場は会員宅の駐車場を利用して行う。密を回避するためだけでなく、このような機会を屋外で設けることで、体調管理のための運動(外出)を促すことも考えている。「互いに元気な刺激を受ける場になれば。散歩のついでに見学していただきたいですね」
集会所なく
同自治会には下柚木エリアのおよそ85世帯が加入する。今回初めて屋外での展示をするが同自治会は現在、「会議も屋外」で実施している。
同自治会は他の自治会から「独立」し誕生した経緯があり、そのため自治会所有の集会所はない。これまで集まることがある時は地域の市民センターを利用するなどしてきた。だが、昨年春、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発令されると、センターは利用できなくなった。そこで「青空会議」の開催に至った。
会員の敷地内に椅子を並べおよそ1時間、2カ月に一度ほど継続している。それに対し会員からの意見としては「開放感があって良い」と肯定的なものあれば、「暑かったり寒かったりで良くない」など、そうでないものもある。その上で佐々木さんは「協力いただいている会員には感謝したい。早く屋内でできるようになれば。今は、できることをやるしかない」と話す。
市内で他にも
八王子市町会自治会連合会によると、市内で同様に屋外で会議を開いているところは複数あるそう。ある自治会は「テレワークなど働き方も変わりつつある。会議の在り方も柔軟に考えていく時期では」と話した。