新型コロナウイルス予防のため様々な企業がIT技術を活用したテレワークを取り入れ、柔軟な働き方を展開している。そんな中、八王子駅前でもビジネスで利用できる「ワークスペース」が充実してきた。
「電車降りてすぐ」
JR八王子駅直結の商業施設「セレオ八王子北館」(旭町)に4月15日(木)、ワークステーション「ステーションスイッチ」がオープンする。場所は9階で、過去にクリニックが入居していた一角。広さはおよそ300平方メートルある。「(駅直結のため)電車を降りてからすぐに打ち合わせができる会議室、WEB会議に対応した個室ブースを用意しています」と担当者。落ち着いた色調のインテリアが醸し出すカフェのような雰囲気が印象的だ。
駅周辺では駅ビルだけでなくホテルもテレワーク専用のプランを提供し出すなど、大小様々な施設で新しい働き方への対応が進んでいる。
「昨年の緊急事態宣言の際は営業自粛をしましたが、夏以降は順調に利用者の方がいらっしゃっております」。そう話すのは同駅徒歩4分の所にある「コワーキングスペース八王子エイトビート」(三崎町)の小柳次郎代表。同施設は駅周辺コワーキングスペース(共同で作業をする場所)の走りとも言われている。
2014年から
開所は2014年。小柳さんによると、当時はまだテレワークやリモートワークという視点はほとんどなく、「スモールビジネスを起業しようとする人が集まる場」のような存在だったそう。以後、駅近くでパソコン仕事をする人の間などで重宝されてきた。
現在の利用者は30、40代の男性が多く、最近はWEB会議などの需要がよく見られるという。駅周辺で同様のサービスが広がっていることに対し小柳さんは「バブル崩壊後に遊休不動産が駐車場になったのと似ている感じがする」とし、今後については「リモートワークの流れは止まらないと思う。定着すれば企業側は家賃などコストを減らせる。ほぼデメリットはない」と話す。ただ、労働時間の管理が難しい点から過重労働などの弊害も報道されており「行政による労務管理の指導などは必要」と訴える。
浸透に不安の声も
このように施設が充実しテレワーク環境が整いつつあることについて市内在住の男性会社員は「できるものなら(都心の)会社に行かない方がいい。やってみたらもっとできると思う」と歓迎の様子。また別の男性は「もう1年以上、会社に行っていない。コロナが収束したとして、前のスタイルに戻れるかどうかは不安」と話した。
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