八王子市は4月5日、高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種の予約を開始した。午前9時から電話とインターネットで受付を始め、1時間半ほどで4月度のおよそ1900回分に達した。今回の供給量は、接種対象となる市内高齢者約16万人の1パーセントほど。この「予約殺到」の状況はテレビなどで取り上げられた。市民はどう反応したか?対象者25人から声を拾った。
「情報欲しい」「次も不安」
本紙では市内在住65歳以上の高齢者25人にワクチンの接種予約について話を聞いた。予約をしようとしたが、できなかった人は14人で、できた人は1人。一方、予約をしなかった人は10人だった。
小宮町の男性は、当日9時5分にスマホでサイトを開こうとしたが無理だった。その後電話に切り替えたがつながらなかった。1時間を過ぎてサイトが開けた頃には予約は終了していた。「つながらないとは思っていた。また5月に行われる?同じような混雑になるのでは」と不安気だ。絹ヶ丘の女性もつながらず「あとでニュースを見ていっぱいになったと知った」と残念がった。
できたが…
予約ができた男性にも話を聞いた。男性は妻と一緒にスマホから申し込んだ。つながると、とっさに「混雑しなさそうな日にち」を選択。それが功を奏したのか受付が完了した。ただ、その表情は浮かない。本当は基礎疾患を抱える妻にワクチンを打ってもらいたかったからだ。「自分がつながった時、妻の番号で申し込めば良かったかも。ただ、システム上それはできないと考えた。そこで躊躇したら取れないとも思った」と振り返った。
しない派は
一方、予約自体をしなかった人もいる。上恩方町の男性は「受ける人の数とワクチン数を考えてあきらめた。6月まで待てば何とかなるって。でもわかんないよね」と話した。その他には「いずれ受けられるのだから」という声や「最初に打った人の様子を見たい」などの反応もあった。
また、市民からは以下のような声もあった。
「次の申し込みについて情報が不足している」「HPで、というが見れない人はわからない」「コールセンターは人が限られるので予約は電話よりパソコンの方が有利か」「どうやっても批判はでる。本当に必要な人を選ぶ最適な方法はない」「次回も同じでしょ。混雑して受付までたどり着けないのだから予約は無理だよ」
市「検討中」
市では4月予約分について「インターネット、電話でそれぞれ予約枠を設けました。インターネットは約20分、電話は90分で定員に達しました」と説明した。今後については「今回の反省も踏まえ、どのような予約方式が良いのか検討中です。ただ、今後はワクチンが安定的に供給されてまいりますので、今回のような予約殺到という状況にはならないと判断しています」と話した。
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