任期満了に伴う東京都議選(6月25日告示、7月4日投開票)まで3カ月を切った。本紙の調べでは、現職4、新人3の計7氏が立候補の意向を示し、定数の5議席を争う情勢だ。(4月16日起稿)
現職は4氏
現職は東村邦浩氏(59・公明党)、両角穣(もろずみみのる)氏(59・都民ファーストの会)、滝田泰彦氏(38・都民ファーストの会)、伊藤祥広(しょうこう)氏(52・自由民主党)の4氏が出馬を明言。6期目を務めている清水秀子氏(69・日本共産党)は不出馬の意向だ。
一方、新人は西山賢(まさる)氏(44・自由民主党)、青栁有希子氏(42・日本共産党)、須山卓知(たかし)氏(40・立憲民主党)が名乗りを上げている。
前回トップ当選の東村氏は6期目の挑戦。2016年から都議会公明党の幹事長を務めている。子育てや働きやすい社会づくり、命と健康と暮らしを守ること、にぎわいと活力あるまちづくりを政策に掲げる。
3期目に挑む両角氏は都民ファーストの会総務会長代理を務めている。安心して暮らし続けられる社会の実現、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の推進、コロナ後の新しい時代への対応を訴える。
滝田氏は2期目の挑戦。都民ファーストの会東京都議団政務調査会長代行を務めている。「都政を前の状態に戻さないこと」と改革を訴え、コロナや防災対策、またスマートシティ化の進行を政策に掲げる。
伊藤氏も2期目に挑む。自民都連青年局相談役を務めている。新型コロナ禍における医療充実や経済支援、防災対策、町会活動支援、産業やスポレクの振興など「八王子の都政の課題解決に力を入れる」としている。
新人3氏
西山氏は八王子市の出身で、現在は八王子市議会議員を務めている(2期目)。「市民の声を大切にする」とし、「家族、地域、経済を想い、八王子の未来を切り拓き安心して暮らせる社会をめざす」としている。
青栁氏は福島県の出身で、現在は八王子市議会議員を務めている(3期目)。今回は現職の清水氏からバトンを受け取る考えで「新病院の独立行政法人化をやめさせ、多摩地域の小児救急を充実させたい」と訴える。
須山氏は府中市の出身で、現在は府中市議会議員(3期目)。医療体制と子育て支援の強化を掲げ、「都立多摩産業交流センター(来春竣工)を活用した中小企業のモノづくり」でのまちの活性化を図るとしている。
このほか日本維新の会からも候補予定者擁立の動きがある。
前回都議選(2017年)は定数5に対し9氏が立候補した。