横断歩道に停車バスの車体がかかるなど、国土交通省がこのほどまとめた「危険なバス停」の調査結果によると、八王子市内では6カ所が該当した。該当するバス停は、バス事業者ら関係機関が安全対策を検討し、内容を公表していくという。
「道狭く心配」
市内には、危険度が高い順からAに該当するバス停が1カ所(既に撤去済み)、Bに該当するバス停が5カ所、Cに該当するバス停が1カ所だった。
Bに該当するバス停のひとつ、「暁橋(下り)」は、バス通りと別の通りが交差する地点に位置している。近くの小学校の通学路となり、登下校時は児童も多くみられる。
この地点で、娘の登下校の送り迎えを行う女性は、「バスが通るには道幅が狭く、交通量が多い。バス停に停車すると渋滞も起こるし、通学路としては心配」と不安な顔を見せる。
同様に、Bに該当する「万町一丁目(八王子駅方向)」のバス停には、バス直前、直後の横断の注意を促す看板が設置されている。バス停付近のマンションに住む男性は「この辺りはマンションも増え、駅へ向かうバスの利用者は多い。特に危険だと感じたことはないが、信号のない交差点にかかるので渡る時は注意が必要だよね」と話す。
全体の2・5%
国土交通省は、一昨年末から全国約40万件のバス停を調査。安全上問題のあるバス停は全体の2・5%に当たる1万195件で危険度を3段階で分類している。判定の内訳は、A横断歩道にバスの車体がかかるか、過去3年間で停車中のバスが要因となる人身事故が発生、B横断歩道の前後5メートルの範囲か、交差点に車体がかかる、C交差点の前後5メートルの範囲に車体がかかる。
該当するバス停は、運輸支局、バス事業者、行政機関らにより安全対策が検討され、内容も公表される。
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