八王子芸者衆による舞踊公演「第3回八王子をどり」が5月21日と22日、本町のいちょうホールで行われた。新型コロナウイルスの拡大により1年の延期を受け、4年ぶりの開催となった。感染対策として席数は半分にした。
2部構成で第1部では、明治後期の作品で狂言を舞踊化した常磐津「釣女」、日本橋の芸妓の会で発表された清元「扇獅子」が披露された。訪れた観客は、芸者の舞と演奏による華やかな舞台を堪能した。都内から公演を見に来たドイツ人のナターシャ・ヘナ・スドワーフさんは「(日本舞踊には)前から興味があり、見てみたかった。コメディータッチの舞踊と伝統的な踊りという素敵なコントラストでとても興味深かった」と楽しんでいた。
「ご理解のおかげ」
公演後、芸者衆のめぐみさんは「この時期に開催させていただけましたことは、たくさんの皆様のご理解とご協力のおかげです」と感謝の意を述べ「クラウドファンディングやご協賛をいただけなければ実現できませんでした。本当にありがとうございました」と思いを話した。
めぐみさんによると、この1年はお座敷仕事や恒例の行事が全くなく「気持ちも落ち込みがちでした」。そのような中、芸者衆にとって「唯一の希望」が、この八王子をどりだったという。
最後に披露した新曲「八王子の四季」については「八王子花街の為に作っていただいたものをやっとお披露目が叶いましたことも、私達にとって大きな喜び」と語り「この先何十年、それ以上、唄い継がれて行くものと思います。その初めての時に、居られたことを誇りに思い、幸せをかみしめました」と振り返った。
ネットで配信
なお、公演の様子は、期間限定で有料配信される。期間は6月12日(土)から18日(金)。チケット料金は3000円(税込)。購入はチケットサイト「イープラス」内で「八王子をどり」と検索を。問い合わせは八王子三業組合(見番)【電話】042・622・5191へ。
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