石森孝志市長は5月31日、定例記者会見で64歳以下の人への新型コロナウイルスワクチン接種を6月27日(日)から開始することを発表した。60歳以上の人や難病、基礎疾患がある人を優先。高齢者の接種完了めどが立ったことから、一般向けの接種が本格化する。
高齢者にめど
6月27日から始まる接種は、16歳から64歳で難病等がある人約5000人、60歳から64歳(基礎疾患がない人は28日から)の約3万2000人が対象。16日(水)にクーポン券が発送される。
難病の有無は、市が把握する医療費助成制度(難病、小児慢性特定疾病、大気汚染、B型・C型ウイルス肝炎)などの利用状況で判断する。
石森市長は64歳以下の接種開始について「高齢者のワクチン接種の予約率が8割に達し、完了の見通しがたったことから」と説明した。
国が発表した5月23日時点の1回目の接種率は全国、都内平均ともに1割未満だったのに対し、市は3割を超えた。市によると、6月3日現在、1回目のワクチン接種人数は8万8536人で高齢者の5割以上に上る。
石森市長は「集団接種により迅速な接種ができた。人口の多い八王子としては成功したのでは」と手応えを話す。
また、外出が困難な高齢者の接種は4日現在、高齢者施設入所者(従事者を含む)1万3800人に対し、5602回。入院患者は7日以降開始、在宅療養者は接種方法を検討中だという。
59歳以下は7月11日から
八王子市は6月4日、59歳以下の接種日程計画を発表した。
基礎疾患がある人を優先に、5歳ごとに区分し、年齢が高い順から予約が始まる。接種を希望する16歳以上の全市民が10月末までに接種完了できる体制をつくる。
最も早い人(基礎疾患があり、55歳から59歳区分)で、7月5日(月)から予約、11日(日)から接種が始まる。クーポン券の発送は、40歳から59歳区分は6月23日(水)から、16歳から39歳は30日(水)から。
集団接種を継続
市は、今後も米ファイザー社製ワクチンを使用した集団接種を継続していく。在宅療養者など外出が困難な人を除き、かかりつけ医による個別接種を導入する予定は「現状ない」という。市担当者は、「高齢者接種の状況から、集団接種の方がより早く接種率をあげられる。集団免疫効果を早く得るため、短期集中の接種を目指す」と話す。
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