本紙では、7月に行われた東京都議会議員選挙で当選を果たした5人に、今後の取り組みや八王子の課題・対策について話を聞きました。
前編では6期目となる東村氏と、2期目となる伊藤氏に聞いた内容をお届けします。
都政の前進を止めない公明党 東村邦浩氏
――都議会内での会派連携について
「連携なしには予算も条例も通らない。(自公連携の前提で)具体的には都民ファーストとの連携になると思う。都政を混乱させないためにも、私自身が汗をかく覚悟だ」
――都知事との距離感について
「首長には権限がある。いたずらに対立するのではなく、どう都政を前に進めていくのかを考えないと。とくにコロナ対策では歩調を合わせる必要がある。例えば若い人が集まる場所で接種券があれば受けられるようにするなど。都政を安定させることが公明党の役割でもある」
――学校DXについて
「学校だけではDXの意味がない。バスや電車の中で使えるような環境がないと。各家庭でのWi-Fi環境など、とくに経済的に厳しい家庭を支援すべき」
――防災について
「一昨年は八王子でも台風被害があった。河川整備と護岸整備が重要。熱海のように盛り土の心配もある。施工後もチェックできる体制を整える条例も必要だ」
――SDGsについて
「謳ってはいてもDoが伴わないケースもある。行政においては、予算編成の時点でSDGsを考えていかないと」
――八王子について
「一言でいうと、多面性を持ったエリア。地域ごとに課題も異なる。また、もっと八王子を元気にするため、八王子から羽田空港をつなぐ直通電車など、交通アクセス向上が必要になってくる」
都政の関心、高める責任自民党 伊藤祥広氏
--選挙中、有権者からどのような声を受けたか
「コロナ禍への経済対策についての声が多かった。当然ながら業種ごとに影響は違う。『協力金が足りない』『まだ振り込まれない』など、より困っている人により手厚くできていないことに歯がゆさがある」
--投票率について
「ここまで低くなるとは思わなかった。誰が何をしているのか見えていないことの表れと捉えている。これから4年間、都政への市民の代弁者として、都政に関心を持ってもらう努力を自分なりにしていかなければ。都政報告会など増やし、門戸を広げていきたい」
--防災について
「気候が激甚化している中、風水害への対策は課題。特に土砂災害。(土砂災害警戒区域の多い八王子にとって)熱海の災害は他人ごとではないと感じている」
--都議会内での会派の連携について
「最大会派として都議会をまわす責任が自民党にはある。(連携について)最後は都民にとって良いか、悪いかで判断すること。これまで数で押し切れた都知事もどうやり方を変えていくか。始まったばかりなので注視していきたい」
--女性議員過去最多について
「やる気があり、都民に選ばれた人であれば、女性も男性もない」
--八王子について
「八王子と東京都のパイプ役として、都が考える計画やサービスが現場に合っているのかを確認していく」
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