書籍「老いてこそデジタルを。」の著者・若宮正子さんを招いて今年7月、市内で講演会を開催した一般社団法人「壱拾百千万(いちじゅうひゃくせんまん)の会」(狭間町)の代表の深津孝雄さん(79)は「『今どきスマホくらい使えないと』と押し付けるのではなく、周りの環境が高齢者に近づいて行ってあげないと」と、デジタルが楽しくて役に立つものであることを訴える。
いいところを見つける方法
深津さんは一昨年、仕事を引退するまで25年ほどキャリアカウンセラーをしていた。再就職支援のために、その人のいいところを見つけてあげる達人と言える。その経験の中で気づいたのが「自己肯定感」の大切さ。高齢者でも、独居や交流が少ない人は、どうしても自己肯定感が低くなってしまうという。今でもそういう人を見つけては「90歳まで生きてきたってことは、それなりに頑張ったからだよ」と声をかける。「その人なりのいいところは必ずある」
そして自己肯定感を高める一番の方法が「交流」という。「スマホがあれば家に居ながら交流もできますし、AIスピーカーがあれば、夕飯の相談にも乗ってもらえます」。さらに、「音声入力で『近くのコンビニ』とか言えば探してくれるし、いざという時は『●●さんに電話』と言えば助けも呼べる」と、生活の助けになる場面もあると考える。
会として交流の場を提供するためにノルディックウォーキングや絵本の朗読を行っているが、今後はスマホ教室などを予定している。「パラリンピックと同じで、失ったものを数えるより、残されたものを最大限生かすべきです」
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