八王子高校(台町)2年の岡村梨香さんが8月に行われたインターハイの競泳女子400m自由形で初優勝し、同じく200mの自由形でも4位入賞する活躍をみせた。「400mは直前の大会まで決勝に残れればいいというレベルだった。大舞台で自己ベストが出るとは思わなかった」と岡村さんは振り返っている。
八王子で生まれ育った岡村さんはスピードよりもスタミナに自信をもつ「後半型」の選手。先月17日に長野県で行われたインターハイの400m決勝も、序盤の50mは8選手中6位で通過したものの、徐々に順位をあげ中間の200mで2位に浮上。300m手前で先頭の選手を抜き去り、自己ベストとなる4分14秒25で初優勝を飾った。
一方で、勢いそのままに挑んだ200mも「この夏、スピードもついたんです」と話す岡村さんが自信をみせる通りの泳ぎで、トップとおよそ1秒差の4位に入賞。成長した姿をみせた。
岡村さんは「素直にうれしい。400mは7月下旬に行われた関東大会では16秒台でインターハイでは入賞できればいいというレベルだっただけに優勝できて驚いています」と笑顔で話し、新型コロナの影響で昨年のインターハイは中止となってしまったため、今大会を1年生の気持ちで「楽しもう」とリラックスして臨んだことも「良かったと思います」と振り返る。
幼稚園から
幼稚園から水泳を始め、中学校で全国区の選手へと成長した岡村さん。伸び悩んでいた時期もあったというが、この夏の急成長は高校入学前に練習法を変えたことの成果が出てきたとも言えるという。
所属する堀之内のスイミングクラブ「アクラブ堀之内」ではおよそ2年前から担当コーチが徳永貴志さんに。それまでは量を重視した練習を重ねていたものの、徳永さんがコーチに就いてからは1つ1つの泳ぎを大切にする質を重視したものに変わったという。
徳永さんは「テンポ良く泳げるようになるため、水をかくストロークのスピードを事前に決めたタイムで刻んでいけるようにするための練習を行っています。梨香のような長距離種目に出場する選手には特に有効な練習かと思います」と話し、「次は一般の大会で決勝に残れるようになれば。日本代表になれる能力はあると思う」と期待を口にする。
「すごい子とは」
また、学校での様子をみる同校水泳部コーチの丸田理香さんは「普段は人見知りのおっとりとした子。いつもおとなしいので、うちの先生のなかには『そんなにすごい子だったの』と驚いている方もいました」と笑う。
そんな岡村さんは来年のインターハイでも優勝を目指したいと話しつつ、「大学でも競技でも続けたい。でもその後の目標や夢はまだないんです」と照れくさそうに話している。
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