八王子市のふるさと納税受入れ額が2020年度、約1億3328万円となり過去最高額となった。返礼品を大幅に増やした3年前の秋のリニューアルから受入れ額は7倍近くに上っている。
昨年度の返礼品実績は、「ブラウエンベルグ」(めじろ台)の本格ドイツ製法ソーセージ&ハム9種スペシャルセットの寄付総額が1017万円、「八王子うかい亭」(暁町)のおもてなしコース(2名)が960万円など、食品や飲食店の返礼品を中心に寄付金が集まった。
八王子市の返礼品は現在、120品目以上。市内で製造や提供されているサービスなど「地場産」を条件に市が選定をしている。ポータルサイトには事業者の思いや商品開発の経緯などのストーリーを紹介。市担当者は「八王子の魅力を感じた寄付者が増え、増加につながっている」と手取り組みに対し、手応えを感じている。
市がこのような返礼品のリニューアルを行ったのは2018年11月。18年度1923万円だった受け入れ額は翌年、1億円を突破。20年度は1億3328万円で18年度のおよそ7倍となった。
「より充実めざす」
20年12月、アウトドア用品を手がける市内3事業者が返礼品に登録された。そのうちのひとつ、焼き肉用鉄板「ヨコザワテッパン」の20年度の寄付総額は266万円。登録3カ月で寄付額は10番目に多かった。
製品を手がける株式会社ジェットスロウ(西寺方町)の水口謙二代表は「地域の役に立ちたいと思っていた」と話す。
同製品は、もともとアウトドア愛好家たちの間でSNSを通じ話題となり、コロナ禍で一気に人気が広まった。水口さんは「返礼品登録により八王子の会社だったんだと気がついてもらえることが増えた。八王子でもっとアウトドアが盛り上がってくれれば」と期待する。
今年の受け入れ額は、8月末現在、昨年度と「ほぼ同様」の状況だという。市は現在、新たな返礼品について選定方法を検討し、「より充実していくよう目指す」としている。
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