都立大学人文社会学部3年の斎藤彩乃さん=タイトル写真=が8月、大学キャンパスのある南大沢について調べようと、街に関わりのある3人にインタビューをしました。斎藤さんはインターンシップで(株)タウンニュース社を訪れており、その中での現場経験として試みました。
◆前都議会議員・滝田泰彦さん(大学時代、都市計画についてなど研究)
―南大沢の魅力についてどうお考えですか
「自然が多くあり、歩車分離で安心して過ごせる。完成度は高い街だと思います」
―一方、足りない部分は
「古い街ではないので、コミュニティみたいなものはまだ少ない。開発のタイミングで一気に人が入ってきたので、世代が偏っている点もありますね」
―多摩ニュータウン全体については
「その構想は1970年代で日本が成長している時期で、どんどん開発が可能になった。建物、道、駅、郊外などぼんぼんできた。今後はそれをどう循環させていくか。雑多なところや遊びの要素など人間的な部分を仕込んでいかなければならないかと思います」
◆しょこら亭(南大沢)・廣田晶子さん
―どんなお店ですか
「バリアフリーなカフェです。そのかたわらで地域住民が集える居場所もしています。『バラエティクラブ』という地域活動です。向かいの小中学校の子どもたちが宿題をしに来たりゲームして遊んでいます」
―どうしてそのようになったのですか
「お店は14年ほど前に始めました。オープンしたての頃、お腹を空かせた子が来て、その子にお店で余った料理を食べさせてあげたんです。するとその子が友達を連れてきて、集まる子がどんどん増えていきました」
―今はどうですか
「ここには犬や猫がいるので団地住まいでペットが飼えない子も動物との触れ合いにやってきます」
◆セブンイレブン南大沢駅前店・神山治之さん
―南大沢の町はどのように変化していますか
「駅の開業が1988年。私どもは98年、駅前にコンビニampmをオープンしました。2008年からセブンに。今の街並みをみると我々は『古い方』ですね」
―住民の方の変化はいかがですか
「90年代に南大沢に移ってきた人が多く、当時はベビーカーがよく見られました。今はそのベビーカーに乗っていた子どもが大人になり、南大沢を出ていき、定年前後の両親が街に残っている、という状況かもしれません」
―これからどんな街になっていってほしいですか
「最先端の『スマートシティ』などの話もありますが、人にやさしい街づくりを進めていってほしいですね」
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