昨年末の試験販売で約400個が2週間で完売―。これは、山梨県上野原市が新たな特産品として力を入れている穀物のキヌアが入ったカステラの話。その商品を作ったのが、八王子市千人町にある株式会社マゴメだ。
キヌアは「スーパーフード」として注目されており、その話題性に着目した上野原市では6〜7年前から市の特産品として商品開発を目指し、2018年には市直営の加工場も稼働させた。市が関わってキヌアを製品化するのは今回が初。
一方で、これまでも米粉で作ったパンや有機栽培米を使ったカステラなどを製造販売してきた同社。健康志向に配慮してキヌアを使った製品を模索していたとき、偶然にも市内横川町に事務所を持つ一般社団法人デマンド・アンド・ケアが上野原の事業に関わっていることを知り、その紹介で上野原市と連携する話が進んだという。また、同社の馬込和明社長の妻・雅子さんが上野原育ちという縁もあった。
馬込社長は「キヌアは雑穀。上野原では元々、雑穀であるキビの生産も盛んだった歴史がある。当社も雑穀米で作った製品があり親和性が高い」と話す。味は「きな粉っぽく独特の風味がある」
散田で限定販売
上野原ではすでに完売となっているキヌア入りカステラだが、同社の直営店「マゴメカフェ」(散田町)で今月7日から限定100個を販売している。税込み216円。売り切れ次第終了。(問)【電話】042・629・9400
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