澤井織物工場の代表で昨年秋、黄綬褒章を受章した 澤井 伸(しん)さん 高月町在住 71歳
布でやすらぎ 「自分の先も」
○…東京マイスター(2016年認定)、現代の名工(18年受賞)に続く栄誉。「(織物に従事して50年と)長くやってこれる環境があったから。自分一人でできたわけじゃない」と周囲への感謝の気持ちを表す。秋川沿いで暮らす澤井家の19代目で織物業としては4代目。背負うものは少くない。来月皇居に招かれる予定があることについては「とても楽しみ」と顔を緩めた。
○…伝統工芸を承継する技術者であるが「最近はプロデューサー的な仕事が多い。新しいものをどう作るかを考えている」。国内外でよく知られた有名ブランドからも声がかかる。工場では機械織りと手織りによりマフラー、ストール、着物の生地などを作り出す。世の中の感性に合わせ創作していかなければ、その文化はいずれ衰退していくとし、若手の育成に力を入れる。「その点でグッチなどは若いデザイナーを入れ、うまくいっていると思います」
○…働き始めた頃、赤坂に打ち合わせへ行った際に知ったパスタ料理に刺激を受け、厨房に立つように。今は塩、オリーブオイルは数種を使いこなす「本格派」で週4で腕を振るう。一方、好物はうなぎ。「爺さんが好きで。よく買いに行かされていた。そこでこっそり食べてから自分も好きになった」と笑う。
○…技術者としての転機はおよそ30年前、縮みが美しい「楊柳(ようりゅう)」のストールを作ったこと。ニューヨークでも好評を博した。5年前にはグーグルによる「電気が通る糸を織り込んだ洋服」づくりに協力したことも。様々なアイデアの源は好奇心という。「うちの布に触れたとき、触り心地が良かったりで安らぎを与えられたらいい」。そんな思いを「自分の先も」つないでいきたいと考える。
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