新型コロナウイルスの感染拡大により、八王子市内自宅療養者数が1月23日、2000人を超え過去最多となった。一方で市は20日、地域医療体制支援拠点の再開や、市内医療機関に自宅療養者の健康観察の協力を呼び掛けるセミナーを実施した。
八王子市によると、市内の新規感染者数は1月19日に407人となり、昨夏最多となった1日の感染者数(257人)を超えた。また、自宅療養者数は、23日現在、2339人。昨夏の最多約1700人を大きく上回っている。
市担当者は「(19日現在)病床率はまだ逼迫してはいないが、感染者が増えているため当然入院が必要な患者も増えてきている。冬は一般救急も多いため、バランスを見ながら病床数の調整を注視しなければならい」と話す。
保健所の業務逼迫
20日、八王子市とコロナ受け入れ医療機関は市内医療機関に向けて「第3回COVID-19対策WEBセミナーin八王子」を実施した。セミナーでは、オミクロン株の症状の傾向、治療の効果など基本事項の共有、八王子市や東京都の事業について話し合われた。
市保健所の渡邉洋子所長は、市内の感染状況について「クラスター対応などにより、コロナ陽生判定を受けた自宅療養者に対し、保健所から(国から示される)翌日まで連絡はできていない。すべての方に連絡をするは難しい状況に近づいている」と訴えた。
東京都では、保健所の業務負担を減らそうと、自宅療養者の健康観察をする医療機関に対し、協力金を支払う事業を今月から開始した。市内で同事業に登録する医療機関は18カ所。セミナーでは、この事業の説明も行われた。
八王子市医師会の鳥羽正浩さんは「診療体制が整っていない場合は、電話相談でも対応してもらいたい。自宅療養者の重症化を捉えることが必要だ」と呼びかけた。
医療支援拠点を再開
また、市は同日、地域医療体制支援拠点を再開した。市職員や災害医療コーディネーターなどで構成。受け入れ病床の有無などを市内全体で共有した入院調整のほか、発熱外来などの受診調整を行なっていくという。
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