セレオは9日から
障害のある人たちとその表現に触れるアートイベント「かてかてアート展」=画像=が1月末から市内各所で開催されている。
長池公園自然館やJR高尾駅構内、市内のカフェや商店およそ20カ所を会場とする「街中展示」は2月28日(月)まで順次開催している。一方、JR八王子駅直結のセレオ八王子北館5階レストスペース、9階セレオガーデンを会場とするメイン展示は2月9日(水)から13日(日)まで。
内容は、市内で活動する障害者の作品展示。参加型ワークショップも企画している。個人3人と15の団体が参加。出品者数は合計150人ほどで作品は300点に上る。
主催は八王子を拠点に福祉、文化、まちづくりに関わる人らによる実行委員会。都内で障害者の芸術文化活動の普及に携わる「東京アール・ブリュットサポートセンターライツ」(中野区)が協働で実施する。
なお「かてかて」とは八王子周辺の地域言葉「かてめし」からとったそう。かてめしは「まぜご飯」で、かてかてはそれにちなみ「障害のある人もない人もまぜまぜの社会」という。初開催となる今回のアート展について実行委員長の土居幸仁さん=人物風土記で紹介=は「アートに親しむ人が増えることで価値の多様化が進むと考えます。八王子がもっと面白い町になるといいですね」と話した。
木馬の阿山さんも
元本郷町にある多機能型通所施設「木馬工房」では施設に通う21人が60点近くの作品をアート展に出品する。このような取り組みについて所長の相良美恵子さんは「大変ありがたいことです。発表する場があることで、みんな目標を持って取り組めます」と喜んでいる。
アート展では30年以上、同施設で創作をする市内在住の阿山隆之さんの作品も展示される。
阿山さんの作品は木材にバーニングペンと色鉛筆でカラフルな動物を描いたもの。板に描くのは、かつて紙を使っていたが汚すことが多かったため、木工作業で余った木を使い始めたのがきっかけという。動物は図鑑などを見ながら、自分なりのアレンジを加えていく。「とても筆圧があるので、色がはっきりでる」と相良さんは阿山さんの作品の魅力を話す。「一眼で彼が描いたものとわかる」オリジナリティも大きな特徴。制作の様子は昨年、NHKでも紹介された。
これまで100点近くを手がけてきておりアート展ではセレオ会場におよそ2メートルある「フラミンゴとペリカン」を出品する。
アート展の会場など詳細はライツのホームページ(https://rights-tok
yo.com/)にて。(問)【電話】03・5942・7251
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