「ニュースポーツ」と呼ばれる1980年代に広まったレクリエーション型の競技がある。その一つ、テニスから派生した「ネオテニス」は25年以上前に八王子で誕生したもの。市内を中心に今も多くの愛好家に親しまれている。
速度落ちる球「誰でもできる」1996年誕生
「コートはバドミントン用でネットの高さは1メートル。バドミントンのラケットとスポンジボールを使ってテニスをします」。八王子市ネオテニス協会の和田喜久夫会長はこの競技を紹介する際、そう説明する。和田さんはネオテニスの考案者のひとり。ネオテニスは1996年、市体育指導委員協議会(現八王子市スポーツ推進委員)によって「市民に愛される生涯スポーツになれば」と誕生した。和田さんによると広く親しまれるよう「わざわざテニスラケットを買わないでいい。どこの体育館にもあるバドミントンのラケットを使用する」という所からスタート。同志が1年間試行錯誤し生み出したそう。「ネオ」は「新しい」という意味からとった。
特徴はスポンジボールを使用する点。例え時速100キロのスピードを打つことができてもボールはワンバウンドすると極端に速度が落ちる。「だから誰でもついていける。体力、年齢に関係なく相手ができる。それが大きな魅力です」
手軽さも魅力
その手軽さもあってか同協会による富士森体育館(台町)での活動のほか、市内では元木小学校(下恩方町)の体育館でも週2回の教室が持たれている。地元のスポーツクラブが企画しているもので、10代から70代の会員が参加している。クラブ担当者は「身近な道具(ラケット)で、ルールもテニスに近く地域の人にわかりやすかったのでは」とネオテニスが広がった理由について推測する。
和田さんによるとテニスから派生したニュースポーツは100種類くらいあるそう。「ネオテニスは八王子発祥のものなので、もっと市民の方に楽しんでもらいたい」と話す。協会会員数は1月時点で280人。協会では年間を通じて大会を企画しており例年9月には市長杯を開催し「八王子No.1」を決めている。
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