全国的にも珍しい「日刊」の地域情報紙「よみっこ」の編集長 中塚 勝さん 犬目町在住 66歳
週6発行 励みは読者
○…「特徴は小さい(小規模な)ところです」。発行部数は4500部。めじろ台を中心とした市内の一部の読売新聞に折り込まれる。一般的に地域情報紙と言えば月刊、週刊などの刊行頻度だが、それは週6回。「日刊紙だって休刊日がありますから。よみっこも『ほぼ』日刊ですわ」と、愛嬌たっぷりの大阪弁で話す。8年前から現在の形での発行形態となり、昨年末には2000号を達成。その全ての号に携わった。
○…大阪府松原市の出身。公立中学校で保健体育の教員を務めた後、板前の修行をし、福祉関係の仕事に従事するなど様々な業種を経験した。42歳のとき、八王子の新聞販売店で働き始める。深夜0時半から午前3時くらいにかけて配達。朝に就寝し日中は集金など。「初めての配達の日が大雪で、配るのに何時間もかかりました」。今は、配達は夕刊のみ。その他の時間を取材や編集にあてている。
○…好きな言葉は「誠実」「仲間」「想い」。坂本龍馬や勝海舟など「一緒にいて安心できるような人に憧れます」。体操が専門の教員だったが中学はテニス、大学はヨットなど体を動かすことに幅広く親しんだ。今の楽しみはソフトボール。「僕が最年少」とにやける。
○…色々な情報が氾濫する中、新聞は「最も信頼されやすい情報」と信じている。「例えば、情報統制されている他国の状況などを見ると、自由に発信できることが民主主義を守るためにいかに大切か実感します」。一方、日刊紙の発行部数は年々減り続けている。ところがこのエリアは「解約率」が他地域に比べてゆるやかだそう。「よみっこを読めるから新聞を購読している」。そんな読者の声が励みになっている。
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