八王子市と小田原市の姉妹都市市民交流事業として、映画「二宮金次郎」の鑑賞会が4月23日(土)、北野市民センター(北野町)で開催される。主催は二宮金次郎映画鑑賞・実行委員会(馬場浅雄実行委員長)。両市の民間交流や観光事業の活性化につながればと、八王子の市民団体が無料上映を実現させた。
姉妹都市 関係深め
100年残る映画にしよう――。五十嵐匠監督が手がけた同作品では、封建社会の枠組みを覆すような独自の方法で、600以上もの村の復興に尽くした二宮尊徳(金次郎)の生き様が描かれている。金次郎の生誕の地・小田原市では2019年の市内での完成披露以降、延べ1万人以上が鑑賞しているという。
八王子市と小田原市は、戦国時代の北条氏のつながりで姉妹都市として交流が続く。友好関係と観光事業を促進し、市民交流の機会を増やそうと、八王子の市民団体・NPO法人地域住民の安全生活応援団(久保良喜理事長)は映画「二宮金次郎」を市内で上映しようと考案。同NPOのメンバーが中心になり、実行委員会として映画鑑賞会の企画を進めてきた。計画は2年前に始動していたがコロナ禍で延期され、今月開催となった。
実行委員会は「小田原の市民が積極的に関わったこの映画を、八王子市民の主催で上映し市民が鑑賞することで、民間レベルでの交流や観光事業に寄与すると信じている」とのコメントを出している。同様の考えから、同NPOは小田原市で開催されている「馬上弓くらべ」を2019年、八王子市で実現。当時、実行委員長を務めた同NPO創設者で顧問の石本久雄さんは、今回の映画鑑賞会にあたり「二宮金次郎は偉大な人物。多くの八王子市民に見てもらい、市民交流として両市を盛り上げていければ」と思いを込める。
鑑賞会は両市のほか八王子観光コンベンション協会、小田原市観光協会などが後援。午後2時と6時からの2回上映で入場無料、要入場券。申込みはウェブで定員あり(事務局【電話】042・648・5839)。
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