整備中の国道20号八王子南バイパスの改築事業について、国土交通省は今年度から5カ年程度で約2・5キロを開通する計画を先月発表した。この区間が開通することで、16号から圏央道への新たな道順ができ、20号の混雑緩和にもつながる見通しだ。
国道20号八王子南バイパスは、八王子市域の交通の混雑緩和や安全確保を目指した、北野町から南浅川町まで長さ約9・6キロの4車線バイパス事業。1997年の都市計画決定を経て事業化し、01年に着工した。10年には、町田街道(館町)から国道20号(南浅川町)まで4工区約2・6キロが4車線で開通している。
事業費に約79億円
今回示された改築事業では、大船町から館町までの3工区約2・5キロを整備する方針で、開通済みの4工区と接続。約5カ年での開通を想定している。事業を担う国交省関東地方整備局相武国道事務所(大和田町)の担当者は「(3工区が)開通すれば、2工区と同じ区域にある2車線の市道を通って、国道16号から圏央道の高尾山ICへ20号を通らずに行けるようになる」と説明する。
同事務所では、今年度の改築事業費として約103億9千万円を計上。そのうち八王子南バイパスの整備には約79億3千万円を充てており、調査設計や用地買収、橋りょう上下部工、トンネル工の推進を予定している。
日野バイパスと連動
今年度着手する3工区のうち、大船町から寺田町の300メートルは、2015年に暫定2車線で開通済み。八王子南バイパスの整備として、残りは2工区約2・5キロと1工区約2キロが計画されており、東側で整備中の日野バイパスとつながる見通しだ。八王子南バイパスについて、同事務所の担当者は「国道20号の混雑緩和というバイパスの抜本的な機能を果たすために、日野バイパスとの一体的な整備を今後も進めていく」との展望を示した。
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