八王子市内の北浅川河川敷で、2001年に発見された「ハチオウジゾウ」の化石。約230万年前に生息していたとされる古代象の新種について知ってもらおうと、発掘現場の観察会を6月15日、NPO法人が初めて開いた。講師の源原重行さん(81)=石川町=は「八王子の貴重な歴史。忘れかけている事実に再び注目してほしい」と思いを込める。
通称・ハチオウジゾウは学名「ステゴドン プロトオーロラエ」といい、肩の高さは2・5メートルから3メートルという。アケボノゾウの祖先とされ、今は全て絶滅しているステゴドン属の象の一種。市立元八王子中学校の元教諭で、慶応義塾幼稚舎教諭の相場博明さんが牙2本と臼歯6点の化石を01年に発見。2010年には、相場さんらの論文が英国の古生物学会誌に掲載され、新種の象と認められた。
観察会に20人
NPO法人国分寺市にふるさとをつくる会(白木昭憲理事長)が主催した15日の観察会には、20人が参加した。河川敷では、メタセコイアの樹幹の化石を観察。植物を専門とする源原さんによると、260万年以上前のものだという。「象と植物という重要な要素2つが、同じ地質から見られるのは価値がある」と説明。白木理事長は「今までの植物の観察会とは全く違う内容。2つの異なる古い歴史を一緒に勉強できたことは大きい」と手応えを語った。
当日は、ハチオウジゾウの歯の化石の複製と実物を展示するコニカミノルタサイエンスドーム(八王子市こども科学館)も見学。1頭の象で牙2本と臼歯6点が出土したのは日本初という。
![]() 牙の化石の複製と実物がコニカミノルタ サイエンスドームに=源原さん提供
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