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八王子 スポーツ

公開日:2022.07.14

上柚木出身K1戦士
鈴木勇人選手 挑戦続け
8月、若手注目株と対戦

  • 4月の試合で元王者を下した鈴木選手(左)=本人提供

 八王子市上柚木出身で、立ち技格闘技「クラッシュ」元スーパー・ライト級(65キロ以下)王者の鈴木勇人選手(32)=写真。8月11日には若手の注目株、近藤魁成選手と戦う。鈴木選手は「以前に対戦して引き分けた相手。今回は分かりやすくKO勝利を目指す」と意気込む。

 2016年に格闘家デビューし、クラッシュで勝利を重ねる中、近年は国内最高峰の格闘技団体「K1」の試合にも出場するように。K1では連敗を喫すことになったが、今年の4月に元チャンピオン相手にKO勝利を収め、改めて注目を集めることになった。

「根拠」を重視

 連敗を経て、鈴木選手が取り入れたのが「根拠のある戦い方」だ。なぜこの攻撃が当たるのか、このパンチをもらう理由は――。攻撃や守りの動作で、一つひとつの根拠をトレーナーに確認しながら指導を受け、考えながら戦うスタイルを構築していったのだという。

 「以前は闘志そのままに相手へ向かっていっていたが、これではもう勝てないと実感した。4月の戦いではその成果を出すことができた」と鈴木さん。年齢からベテラン選手として取り上げられることが多いが、本格的に格闘技を始めたのは26歳。伸びしろは十分だ。

身近に心の支え

 鈴木選手の強さの背景には、家族の存在も。厳しい練習を積む中、妻や小学生の娘と遊びに行くことが息抜きになっている。「緑のある場所や海など昔から自然豊かな場所だと心が落ち着く。育った八王子市には緑が多かった」と微笑む。地元の友人、鈴木翔太さんは「いつもグループの中心で、仲間思いで気が強く自然と周りに人が集まるタイプだった。人生の刺激をもらっているので、リングを降りるまで応援したい」とエールを送る。

 格闘技を極めた後、将来的には新しく事業を始めたいという思いを抱く。「探求心が強く、格闘技ものめり込むことができた。引退後は、新たに突き詰められるものを探すことになると思う」と胸中を明かした。

 鈴木選手の来月の試合は、福岡国際センター(福岡県)で行われる。詳細はK1のサイト。

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