5月に行われた世界ベンチプレス選手権大会のマスターズ4(女子)76キロ級で、横川町在住の澤千代美さん(72)が20連覇を達成。107・5キロの世界新記録を樹立した。先月28日には八王子市役所を訪れ、結果を報告した。
第一試技で手応え
カザフスタンで行われた同大会で、70歳以上が対象の同階級に出場したのは澤さんのみ。21年に自身が打ち立てた世界記録100キロの更新を目標に掲げていた。
第一試技は97・5キロ、第二試技は105キロ、第三試技は107・5キロを記録した。澤さんは「第一試技の感覚から安心はしていた」と振り返る。
世界記録樹立について「練習ではもう少し出ていたので、もう少し行けたのかも」と余裕をのぞかせながら、「記録が更新できてよかった」と安堵の表情をみせた。
応援に感謝
澤さんがベンチプレスを始めたのは50歳のとき。2001年に初めて世界選手権に出場して以来、大会が中止になった03年、20年以外は優勝を果たしている。今大会は20連覇の節目となっていた。「応援してくれた方々のおかげでここまで来られた。本当に感謝したい。自分自身も20年間よくやったとも思う」と語る。
先月28日の市役所訪問では、石森孝志市長に優勝を報告。石森市長は澤さんの偉業を称えた。今後の見通しについて、澤さんが「膝の故障もあるため、まずは階級を一つ下げること。これから、国内大会のみに絞るかは検討中」と口にすると、石森市長は「また、来年の訪問で会えそうな気もするね」と期待を込めた。
ベンチプレスはベンチ台にあおむけになり、バーベルを胸まで下ろしてから肘が伸びきるまで上げる競技。競技用シャツの着用が可能なエクイップ部門と、特殊な道具を使用しないクラシック部門がある。澤さんは今大会、エクイップ部門に出場した。
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