畑を持たない農業
(株)まごころ清掃社(長房町)ではこの夏、「自家製の野菜のお中元」を関係先に配っている。「まごころファーム」と名付けている事業で、昨年からスタートし、今年はオリジナルのステッカーも作るなど、本格稼働させている。
産業廃棄物・一般廃棄物の収集、運搬、処理を行う同社では、学校給食などで発生した生ごみを(株)イズミ環境(南大沢)に持ち込み、100日かけて堆肥にしてもらっている。その堆肥を市内の提携農家で活用してもらい、収穫のときは同社の従業員もお手伝い。こうして収穫した野菜を従業員で分けるほか、箱詰めして取引先や工場近隣の企業にお中元として届けている。
新たな付加価値
この一連の取り組みを「まごころファーム」と名付けている。自社で畑を持っているわけではないが、廃棄物関連企業として新たな付加価値を得ようとの試みで取り組んでいる。
同社の高野正人社長は「ごみから作った堆肥で美味しい野菜ができる。もちろん、この野菜が新たな堆肥にもなりえる。みんなが笑顔になれる活動」と胸を張る。「ごみを扱う私たちだからこそ、できるだけ持続可能な取り組みをしていきたい。お中元にすることで、多くの人に興味を持ってもらうきっかけになれば。ウチが野菜を作るなんて誰も思わなかったはず」。そんなサプライズも込められている。
![]() 完成したロゴ
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