新宿区で6月30日に行われた「行政相談委員制度60周年記念式典」で、寺田町の前田満寿美さん(79)に内閣総理大臣感謝状が贈られた。10周年ごとにしか行われない式典で、前田さんは前回、総務大臣賞を受彰している。今回、総理大臣感謝状の対象者は全国で60人、都内では2人。八王子では初。
毎月10日に相談会
行政相談員は、総務大臣が委嘱した民間有識者によるボランティア。国の行政全般に対する苦情や要望などを関係機関に伝え、改善に向けて働きかけていく。
八王子では、いちょう祭りにブースを設けるほか、市役所本庁舎の1階ロビーで毎月10日(土日祝以外)に相談窓口を設けている。毎年5月ごろの広報はちおうじで、地域の相談委員の氏名と連絡先を公開している。相談委員は現在、全国に約5000人おり、八王子市内には6人いる。
「日本独自の制度」
相談員を33年間続けている前田さんでも相談件数は450件と、平均すると月に1件程度。認知度を広げていきたいという思いがある。前田さんは「一般の人が国に対して意見を言える仕組み。話しやすい場所で話せる。日本独自の誇らしい制度。ぜひ利用してほしい」と思いを込める。
これまで、八王子西インターチェンジに対して「中央道方向だけしか利用できない(当時)のに、入れるかのような紛らわしい道路標示」という指摘に対し、標識を変えてもらうよう関係機関につないだこともある。
そのほか「郵便ポストを増やしてほしい」「幼稚園の子どもたちが渡る道に、横断歩道を設置して」といった要望が寄せられる。それに対して、相談委員は、関係機関とのつなぎ役を果たす行政評価事務所へ報告や意見を出す。また、民間に対する苦情の場合でも、解決を図ることがある。前田さんは「一般の方たちにとって、どれが国の行政活動なのか区別はつかない。どんな相談でも寄り添いたい」と思いを打ち明ける。
臨床心理士をしていた前田さんは、当時40代後半で推薦を受け、引き受けた。来年は80歳の定年を迎える。今回の受彰について「関係者の方に感謝の気持ちでいっぱい。少しでも住みやすい社会の実現につながれば」と願いを込めた。
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