八王子市の未来について自由に意見交換し、まちづくりのアイデアを実践していく試みとして7月に発足した「はちおうじ若者会議」。10代から30代の学生や社会人ら有志メンバー十数人が集まり、話し合いや他団体との交流、現地視察を重ねている。今後も仲間を募りながら人脈を広げ、イベントや事業の実現につなげていきたい考えだ。
はちおうじ若者会議は運営代表でメンバーでもある楢島杏奈さん(25)を中心に、多摩市若者会議の運営法人を営む高野義裕さん(42)=南大沢在住=らの協力のもと誕生。裏方3人を含む16人で始動した。都内では府中市や新宿区で同様の団体が過去にあったが、現時点で活動しているのは多摩市に次いで八王子市が2カ所目という。
発足日にあたる7月2日、日本工学院八王子専門学校(片倉町)でワークショップを開催。当日参加は中学生から社会人まで11人にのぼり、理想のまちづくりやアイデア実現への方法について話し合った。「2時間で多くの意見が集まり、みんなの向上心のすごさを実感した」と楢島さん。今後は空き家活用や起業支援など、具体的な事業展開を模索していく。
個人として活動
高野さんとの縁で昨夏から多摩市若者会議に参加し、八王子市職員の顔も持つ楢島さん。「他市で同世代の人が地域活動に力を入れていることを知って。若者がたくさんいる八王子で市民のために何かできれば」と思案。公務員としてではなく、あくまで個人活動として「若者がまちづくりに参加できる場をつくりたい」と、若者会議の立ち上げに乗り出した。
全国の活動団体が事例を発表し、交流を深める「全国まちづくり若者サミット」(日本青年館主催)が1月にオンラインで開催され、多摩市若者会議は運営側で参加。実行委員会として運営に携わった楢島さんが、開催後に「八王子に若者会議をつくろう」と表明すると、高野さんらが応じた。
高野さんは「市民の一人として楢島さんの申し出はうれしかった。八王子には資源がたくさんあるので、多摩市と相互で高め合いながら南多摩地区全体で盛り上げてほしい」と期待を寄せる。楢島さんは「若者会議はいろいろな人の考えがあって成り立っている。多くの人たちの協力に感謝を忘れず、温かい団体にしていきたい」と思いを込めた。同団体の情報は公式サイト、ツイッターなどSNSで更新。
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