町田市との市境付近にあり、多摩ニュータウンの開発で最後のエリアとされてきた八王子市鑓水2丁目の約12ヘクタールにわたる計画地。約5ヘクタールの敷地に6月に物流施設の新築工事が完了し、約7ヘクタールには9月21日に複合商業施設が開業した。約50年の歴史を重ねてきた開発で、2カ所の新拠点が地元住民の生活に大きな変化をもたらしそうだ。
建物脇に遊歩道
高機能を掲げた物流施設は地上2階のビルで、野村不動産(株)が開発を手がける「Landport(ランドポート)多摩」。テナントの楽天グループが設備工事を進めており、開業時期は現時点で未定。敷地内には、自由に通行でき、新たな利便性向上につながる遊歩道が整備されている。
同社の物流事業では初の試みとして、近隣住民向けの見学会を6月に開催。鑓水町会の小泉正洋会長や役員ら約30人が参加した。同社は今後も地域と連携しながら活性化を目指すとし、「遊歩道もぜひご利用ください」と呼びかける。
16店舗が集結
道路を挟んで物流施設の向かいに位置する複合商業施設は、アークランズ(株)と(株)ヤマダホールディングスの共同開発による「スーパービバホーム八王子多摩美大前店」が完成。「総合生活提案型スクエア」をコンセプトに、大型家電のヤマダデンキテックランドや食品スーパーのヤオコーなど16店舗を有する。
ホームセンターのスーパービバホームやペットショップなど4店舗は21日に開店。2店舗は今月28日、残りは順次開店する予定だ。両社による共同開発店舗は愛知県に続き2店舗目。アークランズは「日々の暮らしをより豊かに彩るための全てをそろえたショッピングスクエアを目指す」としている。
地域の災害拠点を掲げる同商業施設では、災害対策設備として非常用の発電機や給水設備を備える。発電機は停電下でも約3日間は営業でき、生活物資や資材を供給。携帯電話等の充電ができるコンセントを来店客向けに提供する。貯水タンクに備蓄した約20トンの飲料水は断水時に来店客へ供給するほか、トイレも開放する。
住民の声 集約
2施設が誕生した計画地では、地元関係者による「鑓水町会多摩ニュータウンG-70対策諮問委員会」(小泉渉委員長)を組織。住民たち10人で2020年7月に発足し、開発事業者らと協議を重ねてきた。
計画地には多摩美術大学、東京消防庁の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)の拠点が隣接する。小泉委員長は「計画地の一帯は40年以上、荒造成で雑草が生い茂っていた」と回顧。「自然に囲まれたこの地で、住宅地に防災、そして物流と商業の拠点ができて素晴らしい場所になった」と感慨深く語った。
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