10月25日に開業10周年を迎えたJR八王子駅ビル「セレオ八王子」(旭町)は、同日から11月13日までの関連イベントに合わせたビジュアルを制作した。障害福祉に取り組むデザインチーム「想造楽工」(千人町)との初の連携で、八王子らしさが詰まった仕上がりに。館内のポスターなどで披露されている。
ビジュアルでは同館を真ん中に、八王子織物や八王子ラーメン、八王子車人形、八王子芸妓衆など地域のモチーフを円状に配置。それぞれの穏やかなつながりを表現し、高尾山や市の花・ヤマユリ、市の木・イチョウの葉などで自然の豊かさな八王子を演出している。
カフェで一目惚れ
今回の企画は、10周年イベント「アニバーサリーフェア」を統括する同館の村上祐子さんが、障害者の勤務するカフェ「たねカフェ」(八日町)を6月に訪れたのがきっかけ。障害者と想造楽工の制作チームが手がけた壁紙を見て「かわいらしくて素敵だった」と依頼を決めたという。
セレオ八王子のビジュアル制作には、このカフェを運営するNPO法人「しあわせのたね」の利用者約10人が参加。想造楽工の代表・宮島依子さんは「このような商業施設での作品展開は悲願」と吐露。「障害者と健常者の境界線がない、日常に溶け込むようなデザインを目指している」と展望を語った。
村上さんは「具体的な地域のモチーフで構成し、『八王子』感を出しつつセレオになじむ雰囲気になれば」と構想を説明。「自然豊かな歴史あるこの地域で10年間、商売を続けられたことに対して感謝を込めた」と思いを話した。
ビジュアルは24日発行の折込みチラシのほか、ショーウィンドーやポスターに使用されている。
八王子版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>