正月の定番行事
八王子市内8カ所の寺院を参拝する「八王子七福神めぐり」がきょう1月1日(日)から10日(火)まで開催される。招福の神様をまつる寺院を参拝し、不老長寿や商売繁盛など、心願成就を祈願するもの。主催する八王子七福神会によると、10日間で1万3000人ほどの参拝客が訪れるという。
健康バロメーター
千人町在住の女性(70)は、毎年2日に夫婦で七福神めぐりに参加している。始めて14、5年ほど。御朱印色紙を7枚(7年)集めるともらえる「金の色紙」も持っている。女性が願うのは「商売繁盛と健康祈願」。8寺院巡るのに、どれほど時間がかかったのかを健康のバロメーターにしているという。「最近は2時間ほど。午前中に回り始めてお昼頃、家に着いて駅伝を見ることがお正月の定番」という。
コロナ下となり、近年は特に参加者が増えたと感じるそう。「若者や家族連れが多いかな。街が賑わうことはいいことだね」と話す。
町会へのご利益
南新町町会(岡田克己会長)では、毎年町内会で参加者を募り一緒に巡っている。1月第1日曜日の午前8時、町内にある伝法院(恵比寿天)に集合する。
岡田克己会長(67)は「今年も一年いい年になるように。新年の町内の顔合わせも兼ねてね」と説明する。町内で始めて10年以上。参加者の多くは、町会をきっかけに七福神めぐりに参加した人だという。今では、「金色の色紙」を手に入れた参加者も増えてきた。
前会長の住谷輝夫さん(85)は「参加者のほとんどが七福神めぐり初参加。『七福神めぐりなのになんで8寺院あるんだ』なんて言いながら和気あいあいと歩いている」と笑顔を見せる。およそ2時間、8000歩。「動かない正月にはちょうどいい運動」という声もあがった。
町会の参加者らはご利益について「あまり考えたことない」そう。住谷さんは「強いて言うなら大病をしていないことかな」と笑う。
岡田会長は「コロナ下でも七福神めぐりツアーだけは続けてきた。行事ができない分、会うきっかけの大切さがわかる」。「今年は南新町町会の繁栄と健康を願って巡りたい」と話した。
八王子七福神めぐりに、子ども用の台紙があるのは知っているだろうか。「こどもしちふくじんめぐり」では、各寺院で招福の神様の持ち物が描かれたスタンプを押印していく。
七福神めぐりの開催期間中に8スタンプ集めると、「綿菓子」が進呈される(小学生以下限定、先着500人ほど)。
招福の神、恵比寿天をまつる伝法院の立花さんは「毎年文房具でしたが、よりご褒美感のあるお菓子に。普段あまり見かけないような綿菓子にしました」と明かす。
学問に縁がある寺院もあるので、巡ってご褒美を手に入れてみては。
詳細は「八王子七福神めぐり」で検索。
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