八木町に住むカヌーフリースタイル日本代表の高久瞳さん(40)が、先月発表された第71回日本スポーツ賞(読売新聞社など共催)に輝いた。国内外のスポーツ大会などで活躍した選手、団体に贈られる同賞。高久さんは昨年10月のワールドカップ2部門での銀メダル獲得などが評価された。2019年の第69回に続き2回目の受賞。
川の中で、自然または人工の激流で「カヤック」を操り、波に合わせて技を競うスポーツ「フリースタイルカヤック」。スポットと呼ばれるウェーブやホール(落ち込み)で縦や横、斜めに回転させる競技だ。
22歳でカヤックを始めた高久さんは、2012年度に日本代表となって以来、世界王座を何度も獲得。メダル総数は約30個にのぼる。昨年は、6月から7月に英国での世界選手権の2部門で銀メダルと銅メダルを獲得。マスターズ40代部門で総合優勝を果たした。10月に米ジョージア州で行われたワールドカップでは、2部門で銀。コロナの影響で大会中止が続いた2020年から21年を経て、3年ぶりの世界大会での快挙となった。
45秒間の同競技では、高得点の技を何種類できるかが重要に。慣れない海外の川では特に、変化する水量や波への対応が不可欠という。昨年10月のワールドカップでは1戦目の銀の後、2戦目の最終戦は5位だった。高久さんは「場慣れが間に合わず、点が稼げる7個ほどの持ち技のうち2個くらいしか出せなかった」と反省。今年10月に同じ場所で世界選手権を控えているため、「早めに現地入りして調整したい」と前を向く。
国をあげて選手を支援する米国やヨーロッパ諸国など強豪国に比べ、日本ではマイナー競技のため移動や滞在費などの資金調達が課題だという。「空中でも一回転してしまうような、見た目も面白いスポーツ。多くの人に興味を持ってもらいたい」と願いを込める。
七小で練習も
急流の川がある九州や北海道が主な練習場所という高久さん。11月から1月にかけて水量が減り遠征できないため、八王子市を通じて厚意で練習場所を提供してくれたのが、近所の市立第七小学校(台町)だ。屋上プールを先月から使用している。先月の終業式では、高久さんのことを松丸渉校長が説明。競技中の動画を放映し、全校児童に紹介した。「世界の一流選手。努力の大切さを子どもたちに伝えてもらえれば」と思いを語った。
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![]() W杯2試合目に挑む高久さん=米国で昨年10月、本人提供
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