八王子市は、マイナンバーカードで住民票の写しなどを取得できるキオスク端末を市内3郵便局に設置する。操作に不慣れな高齢者などを郵便局の職員が支援することで利用を促進する狙い。1月31日(火)から開始する。
キオスク端末とは、市役所窓口で発行している証明書をマイナンバーカードを使い、端末から簡単に取得できるもの。八王子市では、住民票の写し、印鑑登録証明書、市民税・都民税の課税証明書、戸籍謄本、戸籍付票の全部・一部の証明書の取得ができる。現在、全国のコンビニエンスストアなどに端末が設置されている。
八王子市が今回端末を設置するのは八王子長房郵便局(長房町)、八王子中野郵便局(中野町)、八王子南大沢五郵便局(南大沢)。高齢化率が高く、コンビニから離れ、毎年課税・非課税証明書の提出が必要な都営住宅などに近い郵便局を選定している。
市担当者は「マイナンバーカードを所持しながら、窓口で手続きする人はまだ多い。特に高齢者には、端末操作の敷居が高いと感じている。地域に馴染みのある郵便局で、操作をサポートしてもらえれば利用者が広がる」と効果を期待する。
八王子市、町田市、日野市を管轄する多摩南部地区連絡会の副統括局長を務める木下薫さんは「職員の負担がかかる点はあるが、地域の方が使いやすく、郵便局サービスに付加価値を付けることができれば」と話す。
端末を設置する八王子南大沢五郵便局の山田大輔局長は「端末の設置により、来客誘致につなげたい」と話す。
手数料10円に
市が端末を使った証明書のセルフ発行を開始したのは2021年12月1日から。現在の利用率は15%ほど(22年11月)。市は、今年度までに利用率を22%、23年度までに34%とすることを目標に掲げている。
証明書のセルフ発行を促進しようと市は現在、通常200円から450円かかる発行手数料を24年3月31日まで10円にしている。また、今年度中に市役所本庁舎と八王子駅南口総合事務所にも端末を設置する予定。市担当者は「端末操作に触れてもらうことが重要。繁忙期となる年度末に間に合わせたい」と話す。
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