成人の日となる1月9日、太宰府市(福岡県)では、ウクライナ避難民学生17人が振袖姿で式典に参加し、20歳を祝った。この振袖を無償で貸したのは、八幡町の呉服店「きものにしわ」。同店と付き合いのある業者から太宰府市による支援の呼びかけを聞き、参加したという。
同社の西川誠治社長は「大変な思いで日本に来ている。少しでもお役に立てるなら」と参加した経緯を語る。同社は振袖一式10組を無償で貸し出し、そのうち8組を学生が身にまとった。西川社長は「身長が高く、柄が限られていたが喜んでくれたようで何より」と目を細める。
この取り組みは、「着物を着て成人の集いに参加したい」というウクライナの学生の声を受けて太宰府市が企画した。企業や地元呉服店などが参加している。同市によると「一生忘れられない日になった」という声や、振袖姿を収めた動画や写真を母国の家族へ送る学生もいたという。
西川社長は「わずかな間でも日本文化に触れ、心が和んでくれたなら嬉しい」と語った。
![]() 思いを語った西川社長
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