八王子市谷野町の火災現場で人命救助に貢献した創価大学(丹木町・田代康則理事長)の学生6人に、八王子消防署から3月7日、消防総監感謝状が贈られた。対象者は同大学駅伝部4年の市原利希也さん(22)、葛西潤さん(22)、前副主将の本田晃士郎さん(22)、3年の望月遥平さん(21)、現主将の志村健太さん(21)の部員5人と、4年の吉本有芽さん(22)。一連の救助活動がたたえられた。
同署によると、火災は1月12日の昼過ぎに発生し住宅など13棟、合計530平方メートルほどが焼損。けが人は初期消火にあたり煙を吸い込んだ20代男性1人だった。
瞬時の連携光る
発生現場は同大学の学生寮の近くで、火元は倉庫。練習の合間に、寮の食堂で昼食をとっていた志村さんと望月さんが窓から見える煙に気づいて現場へ急行。続いて他の4人も駆けつけると、それぞれ住居を回って近隣住民の安否を確認しながら避難を促した。共同住宅の2階で火災に気づいていなかった女子学生2人には、窓を叩き危険を知らせて避難を補助。到着した消防隊への状況説明もした。
7日に同大学で行われた感謝状贈呈式には、駅伝部の市原さんと望月さん、志村さん、本田さんの4人が出席=写真。田代理事長や原崎義之署長らも同席し、救命活動を振り返った。
「一人ではちゅうちょしたと思うが、みんながいたから行動できた」と望月さん、志村さん。火災の規模が大きい中、「できることをやろうと思った」と4人。自然に役割が分担できたという。志村さんは「火災が起きたら何をすべきか知ることができた。今後このような現場があれば積極的に動きたい」と手応えをにじませた。
同大学は1月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で総合8位。4年の葛西さんは7区で区間賞に。箱根駅伝の後に4年は引退となるが、今回の救命活動は現役部員と協力しての功労になった。
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