市内の中小企業の従業員に福利厚生を提供する公益社団法人八王子市勤労者福祉サービスセンター、通称「やまゆりセンター」。今年5月にコロナが5類に移行してから、「提供できるサービスの幅が徐々に元に戻りつつある。旅行のツアーなど、利用者がグッと増えた」と内野徳昭理事長は変化を話す。
同センターには9月1日時点で、604事業所、9036人が会員として加入している。具体的なサービスとして、慶弔の給付金やレジャー施設の利用割引、飲食店での優待など。中小企業では単独で提供するのが難しいサービスを、共同化することにより実現している。京王高尾山温泉や多摩動物公園、サンリオピューロランドなど、利用しやすい近隣施設も名を連ねる。
入会の対象は、従業員300人以下の中小企業に勤務する勤労者とその事業主など。正会員は入会金1人300円、月会費450円。従業員の福利厚生の向上は新規人材の確保や生産性の向上にもつながる。同センターの存在は経営者を中心に浸透してきているが、内野理事長によると「最近親から事業を継いだ2代目・3代目で、『従業員のために何かしたいがどうすればいいかわからない』と悩む経営者もいる」という。内野さんは前理事長の言葉を引用し、「従業員のことを大切に思うのならば、ぜひ入会を検討してほしい」と呼びかけた。
問い合わせは同センター【電話】042・620・7380。
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